出会いに感謝 【エクシブ山中湖・天婦羅割烹】
「ALIVEの大久保さんですよね?」
思いもよらない突然の一言に、一瞬たじろぎました。
それは私がこの業界に入ってから、ずっとお世話になっているSさんとの会食の時でした。
今から山中湖来れますか? はい、もちろん!
最初にSさんについて少しだけお話させてください。
Sさんは、私が仕事をしていく上でいつも参考にさせてもらっている方で、これまでも色々と気にかけてももらってきました。お客様という垣根を超え、家族共々お世話になっている大切な方です。
そしてこのSさん、ご本人のお仕事ぶりはとてもシンプルです。言い訳する暇があったらまず働く。それも貪欲に。
人の生き方は人の数だけその種類はあるのだと思いますが、とにかく小さい事にはこだわらないおおらかな生き様で感銘を受けます(逆におおらかな部分が損になってしまうこともあるようなのですが)。とても私にはこのようなダイナミックな生き方は出来そうもありません。
ある日、そんなSさんから一本の電話をいただきました。
Sさん:「大久保さん、今から山中湖来れますか?」(比較的このような誘われ方には慣れている)
時計を見ると午後5時を回っていました。実は1週間ほど前に都合が付けばどこかで食事をする旨の話はしていたのですが、特に日程は決まっていませんでした。
私:「はい、もちろんこれから行きます!」
この日は妻の帰宅が遅いので夕食の準備を任されていました。まずは冷静に状況を確認。
とりあえず夕食の準備をしなくては!
ある程度頭の中では整理できていたためすぐに調理にとりかかりました。
子供たちが好きなトマトの鍋を作ることに決め、トマトの水煮缶を買いに行き、冷蔵庫を物色。それなりに野菜もあり、冷凍庫には鶏肉もある。最低限ニンニクとご飯とチーズがあればなんとなくそれなりの料理になるのがこのトマト鍋のいいところです。何といってもポイントは〆のリゾット。
こうして夕食の準備を済ませ、お風呂を入れ、宿泊の準備。宿泊の準備と言ってもいつもそうですが、下着と翌日の着替えのみ、お決まりのバッグに入れていざ出発。この時、時計の針は6時半でした。
山中湖までは自宅から1時間半ですから予定通りに出発できました。午後8時の食事のスタートにもギリギリ間に合いそうです。途中妻にLINEを入れ状況を説明。実に便利な時代になったものです。一昔前ならチラシの裏紙に書置きの手紙といったところでしょうか(古いかな)。
ということで、前置きは大変長くなりましたが、Sさんとの会食も無事に始まりました。
ALIVEの大久保さんですよね?
Sさんと食事をするときは比較的ここが多いかもしれません。エクシブ山中湖の天婦羅割烹。
板前のO君もカウンターでの所作が板についてきて、実に美味しい料理とお酒に会話も弾みます。途中、S料理長も顔を出していただきご挨拶をさせていただきました。
天ぷらは、食材により生で食べるより、さらには煮るよりも、焼くよりも美味しく食べる調理法であると言われますが、この日の料理もまさにそんな素晴らしい作品ばかりで愉しい時間を過ごせました。
そして、そんな感動的な料理に酔いしれている時に冒頭の一言が。
私たちよりも先に食事を終えられた素敵なご夫妻が私のところに寄って来られ、
お客様:「食事中すみません。ALIVEの大久保さんですよね?」
私:「はい、そうですが‥」
お客様:「やっぱりそうですか?ホームページをよく見させていただいているのですぐに分かりました。私たちはエクシブ伊豆の天婦羅にもよく行くんですよ。これからも参考にさせていただきます」
まだもう少しお話はさせていただいたのですが、やっぱり嬉しかったですね。
ホームページのレポートやブログなど、ものすごくマイペースに更新させていただいておりますが、このように実際にご感想をいただけると、とても励みになります。本来ならもっと頻繁に情報をご提供させていただければよいのですが。
それでも弊社のホームページを見ていただき、少しでも参考になっている方がいることを実感でき、またこれからもホームページをもっと充実させなければいけないなという思いを強くしました。
絶品の『そば湯』 エクシブ山中湖 天婦羅割烹
ところでこの日の締めは特別に料理長に打っていただいた蕎麦でした。ゆずがアクセントになったそれはそれは素晴らしく美味しい作品だったのですが、何と言ってもこの日のクライマックスは蕎麦と共に供された絶品の『そば湯』だったのです。間違いなく今までのそば湯の中ではベスト。
そして料理長は最後にこう言っていました。
「このそば湯は、もしかしたら蕎麦屋では邪道かもしれないけれど、お客さんが喜んでくれればそれでいいんだよ」
料理長との出会いもSさんのおかげだなあ。Sさんのおかげで多くの方とお知り合いになれたのは間違いありません。
今回のお客様との出会いもSさんのおかげです。人が人をつなぎ、そこから徐々に広がっていくことを実感すると、最後はやっぱり感謝しかないですね。さらには、その貴重な出会いをもっと大切に感じとらなければという思いをより強くした1日になりました。
「出会いに感謝」