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いっぽ一歩 ~息子と”ともに”~

公開日:

西郷さん、あなただったら、今のこの国難をどう打開していかれますか?

みんなが新型コロナの不安と恐怖に苛まれ、なかなか収束の兆しが見えない中、それでも明るい明日がきっとくると自分を奮い立たせ、少しずつ前に進みたいものです。

この4月から大学進学を控えた息子と、九州へ2人旅に行こうと計画したのは1月中旬でした。

あの時は、まだ世界中がここまでパニックに陥るとは思わなかったというか、思いたくなかったのが本音でした。

このとき、すでにマスクは店頭から消え始めていました。

噴煙をあげる桜島を見ながら、旅の無事を祈る。

息子と2人旅に行くのは、前回のスキーの時以来ですが、大学入学を前に色々と男同士で話をしたいと思っていたのと、息子のある要望もあったので、今回は鹿児島から熊本に渡る二人旅となりました。

1日目は羽田からの移動から霧島神宮参拝とその周辺観光です。

すると、息子が「なんか、ここ空気が違うんだけど」と呟く。

そういう経験ありますよね。

気のせいかもしれませんが、実際それだけではないように思います。

御神木を見上げながら、家族の平安と息子の大学合格のお礼をする。

まだこの時は、新型コロナの収束を願うところまでは正直いっていませんでした。

息子とゆっくり歩を進めながら、家族のありがたさを感じました。

この日宿泊する鹿児島市のホテルに行く前に、霧島温泉郷に立ち寄ってみました。

行った先は、霧島新燃荘。あの新燃岳からの由来がある名前ですね。

霧島の温泉街から結構上ったところにある秘境といえる温泉でした。

温泉は強烈な硫黄により、かなり白濁しています。

そのため、長時間の入浴は体によくないらしい。

秘境の温泉が好きな方、オススメです!

鹿児島市のホテルへ向かう途中、小高い丘があったので、ゴンドラで上がってみました。

遠くに高千穂の峰を望みながら、雄大な景色に圧倒されました。

鹿児島はこれまでも何度か足を踏み入れた場所ですが、ここを訪れるのは初めてで、これからの二人旅がどんなことになるのか想像すると、ワクワクした気持ちがこみ上げてきました。

いよいよ楽しみにしていた鹿児島の夜。

妻と一度来たことはありましたが、息子にとっては初めての天文館になります。

毎回立ち寄るいつものお店に息子と向かいます。

『分家 無邪気』

ここに来たら、絶対にコレ!

見た目は味が濃いおでんのように見えますが、後を引く美味しさがたまりません。

本当は、首折れサバというこちらのブランドサバを食べたかったのですが、この日はあいにく河岸がお休みということで入荷はありませんでした。

その代わりと言っては失礼ですが、このしめサバを頼んだのですが、これはこれで大変美味しくいただきました。

こちらも鉄板の地鶏の刺身ですが、結構手間がかかるので、最初に注文することをオススメします。

鹿児島特有の甘めの醤油によく合いますね。

こちらも鹿児島の名物のきびなごですね。

息子と二人の鹿児島の夜は、本当に素晴らしい時間となりました。

今度は、家族みんなで来たいね、ということでホテルに戻ります。

 

息子は先に部屋に入ったのですが、もう少し鹿児島の夜を堪能したかったので、宿泊先の1階にある居酒屋に顔を出して、1人で飲み始めました。

すると、隣の女性がどこかで見た方だなあと思いつつ、記憶をたどってみると、この居酒屋で働いていたアルバイトの女性であったことに行きつきました。

もう5年以上前になるのですが、ここでお店の人たちと仲良くなり、その中の1人が彼女でした。

そして、思い切って声をかけてみる。

「あの、すいません。以前、こちらで働いていませんでしたか?」

すると、

「大久保さんですよね(鹿児島の独特な言い回し)。やっぱりそうだ!」

なんと、彼女は名前まで憶えていてくれたのでした。

なんとも偶然が重なった奇跡のような再会でしたが、あの時みんな優しく接してくれたことが脳裏に蘇ってきて本当に嬉しかったです。

最後は、記念撮影をして、またいつかの再会を約束しました。

奇跡の再会から一夜明け、2日目は鹿児島からフェリーで天草を目指します。

東シナ海の幻想的な海岸線をドライブしながら、出港する蔵之元港を目指します。

途中寄り道しながら、他愛もない話をする。

本当にのどかな港町。

ゆっくりすぎる時間が流れますが、息子は案外そんなペースの人間なので、ここは落ち着くと言っていました。

これからは、長女と2人暮らしが始まりますが、仲良くやってもらいたいものですね。

とは言っても、長女が上京してからは、家族で都内に行き来することが何かと多くなったので、息子も特別どうこうということはないようです。

どんなアルバイトをするのか、今から楽しみのようでした。

いやいや、しっかり勉強してください。

(ちなみに、入学式は新型コロナの影響で中止となりました)

わずか30分の船の旅ですが、対岸の天草を目指します。

エクシブ初島のように、カモメは追ってきません(笑)

美しい景色に癒されながら、あっという間に熊本は天草入りとなりました。

やはり、こちらに来たらチャンポンでしょう、ということで、たまたま入った街道筋の町中華。

これが最高に美味しかったです。

到着した牛深港近くの東天紅さんです。

ほのぼのしたご夫婦が切り盛りされている温かいお店でした。

実は、この日の本命はココではないのですが、世界遺産としても登録されている『崎津集落』に立ち寄ります。

禁教の中、長い間信仰を貫いたキリシタンが祈りを捧げた教会が『崎津教会』です。

港町に佇む光景は、なんとも不思議な感じがするのですが、信仰を守りつづけた歴史を感じ取ることができました。

この時は、改修工事が施されていましたが、周囲の静寂と相まって、心に響くものがありました。

白亜の海上マリア像も真ん中に見ることができます。

大変神秘的な光景で、思わず息を飲みます。

漁村と教会という独特な崎津集落ですが、小さな湾にひっそりと隠れるように佇む教会の姿が目に焼き付いていて印象的でした。

それでは、この日の本命の場所に移動します。

この『WANIMA』の聖地巡礼が、この日のメインです。若者を中心に大きな支持を得ているバンドグループで、彼らが育った地がこの天草だったんですね。

息子が好きなバンドなのですが、息子の影響で彼らの音楽を聴いていると、確かに共感できます。

熊本地震で被災した仲間に向けて、立ち上がって頑張る人たちへのエールが込められたメッセージ性の強い楽曲が、『ともに』です。

冒頭、大きな音が流れますのでご注意ください。

その彼らがバンドの練習に勤しんだのが、この天草のひっそりとした港町なのです。

そして、このパチンコ屋さんの空き家が彼らのステージだったんですね。

当時の景色がそのまま残されているのがこのセット。

こんなと言っては語弊がありますが、こんな小さな町から夢を抱いて出て行ったのかと思うと感慨深いです。

そして、よく見てみると、壁には防音のために、きっと業者さんから貰ってきたであろう、卵のケースが敷き詰められているのです。

卵のケースを敷き詰めながら、将来の夢を語り合っていたのかもしれませんね。

今は、将来の夢を語るよりも、早く安心して暮らせる日常が来ることを願わずにはいられませんが、彼らの歌詞にあるように、不安な毎日の中でも自分らしく生きていけることがどんなに素晴らしいことか痛感します。

きれいな光景の熊本の中心街。

ここを見ただけでは、数年前に熊本地震で甚大な被害がでたことなど想像できません。

しかし、地震の傷はまだ治りきってはいませんでした。

修復工事が続く『阿蘇神社』

熊本の誇りと象徴である熊本城は、再建途上でした。

今回の鹿児島・熊本の旅のラストは、ここ熊本城にしようと決めていました。

僕たちは、本当にちっぽけな存在です。

自然災害、世界を揺るがすパニックに対して、なす術がありません。

でも、そこから這い上がって一歩ずつ歩みを進め、また子供たちの笑顔で溢れる世の中にしていきたいですよね。

息子とこの光景を目に焼き付け、立ち上がろうとしている熊本城から勇気をいただけたような気がします。

そして、最後に熊本と言ったら、熊本ラーメン?でしょう。

ということで、復興へ向けてパワーが漲っている熊本の方々と一緒にかきこみました。

それと、やっぱりコレですね。

『辛子蓮根』

 

息子と過ごした3日間はあっという間でしたが、これからも自分らしく、自分の思うように、心躍る方へ向かってほしいですね。

そしてまたいつの日か、復興を遂げた熊本城に会いに来たいと思います。

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