夕暮れのビーナスライン エクシブ蓼科
エクシブ蓼科は言うまでもなく抜群のロケーションにあり、あらゆるシーズンでも見所がたくさんありますよね。 でも何度か足を運んでいると、ちょっと新しい感動を求めてみたくなるもの。 今回はそんなお客様にぴったりな、夕方から楽しむ秋の蓼科絶景ポイントをご紹介いたします。
夕暮れた蓼科の景色を求めて
前回、御射鹿池で神秘的な光景に遭遇した僕はその後、ビーナスラインに戻り、白樺湖・車山方面を目指します。 言ってみれば、蓼科高原に来たらお決まりのコースですが、やっぱりその王道のルートに敵うものはなさそうです。
ビーナスラインといえば、7月あたりのニッコウキスゲや初秋のススキがとても美しいドライブコース。 もちろん早春の青々とした風景も見逃すわけにはいきません。
つまり、蓼科(ビーナスライン)は1年中見どころがある素晴らしいドライブコースなのです。(ただ、冬季のドライブだけは注意が必要。気をつけましょうね、今更言うまでもありませんが…)
本来は、午前中からまだ陽が高い時間帯にドライブされるのがベターだとは思いますが、今回の目的は、夕暮れの蓼科の景色を車山や霧が峰から見てみたいと思っていたので、走る車の台数も少なくなって、少し静けさが漂う夕暮れ時にビーナスラインを疾走します。
紅葉のタイミングとしては、エクシブ蓼科では若干もう遅いのかなと思えましたが(10月下旬)、車山方面のビーナスラインの紅葉としては、最も良いタイミングだったと思います。 しかし、毎年どのタイミングがベストなのかは少し意見が分かれるところでしょう。 最終的には、ご自身のスケジュールに合わせて計画されればいいわけで、その時期によって魅せる表情も違う蓼科を各々楽しむことができればOKでなのではないかと思います。
さて、御射鹿池からビーナスラインに出る過程でも、牧歌的で雰囲気のある光景も目に入りますが、この日は先を急ぎます。 ピラタス蓼科を右手に通過し、スズラン峠を越え、まずは白樺湖に到着です。 通常ならここで一服したいところですが、今回はスルーして車山高原を目指します。 この時すでに午後4時位。 周囲はまだ明るさを保っていますが、あと1時間もすれば辺りは真っ暗になってしまうことが容易に推測されました。
白樺湖から車山高原へは山肌を縫うように道路が走っており、秋から冬への準備を始めつつある少し物悲しい感じが、逆に何とも言えない雰囲気を醸しだしていました。
ちなみに、白樺湖から車山高原へはそれほど時間もかからず到着します。ただし、周囲の絶景に見とれて事故など起こさぬよう気をつけてください。案外、こうした単調な道路のほうが事故は起こりやすいものです。
絶景の車山高原へ到着
そして、今回の目的地 車山高原へ到着です。 御射鹿池からは普通にくれば約1時間というところでしょうか。正確には、車山高原の駐車場と霧が峰のちょうど中間に位置する展望台。 駐車場はかなり大きく、まさに360度のパノラマが見える絶景ポイントです。
今回は、ここで夕闇に染まる蓼科の景色と、満天の星空を見ようと計画していました。
そして、夕暮れが近づくにつれて本当に素晴らしい景色を目の当りにすることになります。 幻想的な光景に加えて、この時期もうすでに冷たい車山の空気がその神秘さを助長させます。
展望台からは遠くに富士山を望むことができ、この光景をずっと眺めていたい衝動に駆られ、時間がゆっくり流れていきます。
富士山がキレイに見えたとき幸せに感じるのって僕だけではないはず。エクシブ山中湖のように真正面で見る富士山も秀逸ですが、遠くにかすかに見える富士山も非常に味がありますね。
この景色を観ているだけで、少し大げさかもしれませんが、無の心境になれた様な気がします。 それくらい素晴らしい景色でした。
自然動物との遭遇…でも気を付けて
この日は、特に天候にも恵まれたので、日常では見ることのない絶景を目の当りにできました。 ただし、基本は陽が明るいうちにこのあたりはドライブされたほうがいいと思います。 なぜなら、きれいな星空を見たいと思って暗くなるまでこの展望台に居ようと思ったんですけどね、車から出て夜空を眺めていると、すぐ近くの草むらで「ガサガサッ、ガサガサッ」その音が段々近づいて来るのがハッキリわかりました。
途中までは、なんだろうと思って正体を確認しようと思いましたけど、無理は禁物、車に非難! それでもあきらめきれず確認しようとしましたが、ついに発見できず。 登山などでも、好奇心からもっと見たいという衝動に駆られて遭難したりなんてこともありますから、無理をして行動するのはやめましょう。今年はクマの騒動も多かったですしね。 山をなめたらいけません。
ちなみに、車山高原からエクシブ蓼科に向かう途中ではきれいな星空も見ることができましたが、キツネに、タヌキ、シカが挨拶しに来てくれました。クマじゃなくてよかったですけどね。
四季を通して様々な表情をみせてくれる蓼科。自然の素晴らしさに触れ、体全体で感じてみれば蓼科の虜になってしまいます。そして、自然と触れ合ったあとはエクシブ蓼科でゆっくりと寛ぐ。 こんなライフスタイルが発見できれば、自分の生活に新しい彩が加えられるかもしれません。
最後に、冬の蓼科もまた素晴らしいものですが、雪の深い地域ですので、くれぐれもお車の運転にはご注意ください。 尚、車の運転に少し不安のある方は、冬季は臨時の駐車場が設けられますのでそちらをご利用ください。