本気の涙
妻が教鞭をとっている中学校のサッカー部。
この夏で私もすっかり彼らの虜になってしまった。
ちなみに、1カ月前は対戦相手のライバルでしたが(爆)
息子のチームは予選敗退してしまったので、その後は妻の影響もあり、ずっとこのチームの応援をしてきました。
すると、不思議なもので、全く関係のない僕でも愛着がわいてくるもので‥。
それはなぜか?
妻と一緒にいると、
「大久保先生~~~~」と言って、妻に抱き着いてくる応援に来ていた女子。
妻は教員なんだとこんな時に実感する。
反対に、
「大久保~~~????」と言って、僕と妻を見ながら、不敵な笑みを浮かべるサッカー部員。
さらに、
「大久保先生、全国連れてってやるからな!!!!」と意気込むエースストライカー。
この1か月、彼らを見ていて思った事。
負けてたまるか
抜かれたら、絶対に奪い返しに行く闘争心
しっかり挨拶ができる純粋さ
キラキラした表情
仲間を思う気持ち
サッカーへのひたむきな姿勢
体の強さ
フィジカル・フィットネス
基本プレーの重要性
仲間のために声がかれるまで応援
選ばれしものは、選ばれなかったもののために体を張ること
やっぱり、彼らがかわいくてたまらない。
自然と応援したくなる表情であったり、その立ち振る舞い。
きっと教師のやりがいと言うのは、これのもっともっと何倍も大きなものなんだろうと想像できる。
そして今日、県大会準決勝
事実上の決勝戦だろう。
1-2
敗戦
終了のホイッスッルと共に、ピッチにうずくまるプレーヤーたち
全員立てず、控えのメンバーが寄り添う光景。
スタンドにいても、彼らのしゃくりあげる涙声が耳に入ってきました。
80人ほどいる試合に出れない部員たちの必死の応援。
リーダーの3年生の声は、最後は嗚咽に変わりました。
たくさんの保護者の方々も、みんな涙。
電話をしながら、嗚咽が止まらないお母さん。きっと、ご主人に報告していたのだろう。
レベルは違えど、同じサッカー部の息子を持つ親としては、なんとなく共感できる場面。
人はこうして少しずつ強くなっていくんだね。
この領域まで来るのには、相当な年月と努力があったに違いない。
「本気の涙」
こんな涙を流せるって、本当にスゴイことだと思う。
そしてこのホイッスルと共に、彼ら3年生にとってのラストゲームとなってしまいました。
昨日見た彼ら3年生の部内の掲示板。
色々とあったのだけど、ほとんどの部員が言っていたこと。
「明日のために今まで頑張ってきた」
「絶対明日で終わらせない」
「明日勝てば、このチームでまだ試合ができる」
「まだこのチームで試合がしたい」
今ごろはまだ先ほどの敗戦を受け入れられない状態だろう。
そして、今日の夜は、なぜか涙が止まらないかもしれません。
でもね、そんな経験がきっと将来いい思い出になり、苦しいとき耐えられる強い心を作ってくれるのでしょう。
子供たちの力って本当に素晴らしい。
今日もみんなにありがとう。