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親になるということ

公開日:2016年10月11日 

「大久保さん、2年だけ一緒に手伝ってくれませんか!」

7年前、見知らぬ男性にこう声をかけられました(のちPTA会長になるYさんだった)。

子供たちが通う小学校の音楽発表会が終わり、有志の親たちが子供たちと片づけをしている時のこと。

これが6年に及ぶPTA活動との出会いでした。

この翌年、我が家の3人の子供たちは1・3・5年と同じ小学校にお世話になる時です。

心の声:「3人もお世話になるし、2年位お手伝い程度なら小学校のために頑張ろうかな?」

これがまさか6年にも及ぶPTA活動の幕開けになるとは夢にも思いませんでした。

そして、先日の創立90周年の式典に、歴代のPTA会長として呼ばれることに。

結論から言うと、会長としての機会と経験をいただいて良かったなあということ。

それなりに色々とありましたが、すべてのことが家庭生活や、親子の会話、自分自身の成長、そして僕の仕事にも良い影響を与えるようになったと思います。

それは何かというと、一言では言い尽くせませんが、いくつか挙げてみると、

・どんなに素晴らしい教えよりも、やっぱり経験に勝るものはない

・ピンチが来たら、「これを乗り越えたらまた少しだけ強くなれる」と思えるようになったこと

・まずは対話

・女性の力と貢献度

・批判、愚痴、拒絶など相手を責める行為からは何も生まれないということ

・冷静かつ迅速な判断力と、独創的かつ的確な行動力

・自分の弱みを知り、相手を認める

まだ他にも色々ありすぎて書ききれませんが、これも子供たちが僕に与えてくれたプレゼントだったのだなあと今では思えます。

これらのことは至極当たり前のことで、よく言われることですが、でもやっぱり実際経験してみないと自分の体には浸透しないものでした。

式典の最後は、今年で3年目になる『静岡テイクズ』さんによる音楽フェスティバル。

それは3年前のこと。お酒を飲んでいる宴席で、たまたま隣になったのが、この楽団の主催者である望月秀剛さんでした。

ご本人は、ディズニーシーでも活躍されているプロの音楽家であることを知る。

 

その場で咄嗟に口に出たのは、

「今年、岡小に来て、コンサートを開いてください」

 

さらに、すぐに思ったのは、

「岡小のすべての子供たちに、ディズニーの世界を感じてもらいたい!」

それから数えて今年で3回目。

子供たちが自然と歌い始め、先生方が一緒になって楽しそうに踊っている景色を見ると、とても感慨深いものがありました。

酔っ払いの会話から始まった(笑)音楽会、通称『岡フェス』がこうして引き継がれ、音楽の素晴らしさを体感できることは貴重なことである、そう思います。

 

これもすべて子供たちが与えてくれたものであること。

そして、子供が私たち大人を”親”にしてくれたことを知りました。

 

最後に真ん中で一番楽しそうに踊っている先生。

おそらく次女にとっては将来大切な恩師の一人になるであろう。

その先生が、私たち夫婦と久々に再会するなり、大きな声で笑いながら、

「なんだ~、〇〇〇(娘の名前)じゃないのかよ~~。〇〇〇は来てないの??」

今どき、教え子を呼び捨てにし、女性の先生なのに「‥‥じゃないのかよ~~」と大きな声で叫ぶこのT先生、

それでも私たち家族は、そんなT先生が大好きなのです。

そう、すべては信頼関係が基本なんだよね。