怪物が教えてくれたこと
この張り紙は、プロ野球のものでもなければJリーグのものでもありません。
ましてや、甲子園でもなく‥。
「”単なる”高校野球の地方大会予選」と言っては語弊はありますが、あながち外れてもいないと思われます。
甲子園をかけての、西東京大会の決勝!
彼が高校に入学してからというもの、スポーツニュースをはじめ、メディア全般が1人の高校生を追いかけましたね。
そして、まさかの入場券完売。
インタビューされていた男性が、こう言っていました。
「清宮君をなめていました」
それはそうですよね。
東京とはいえ甲子園の地方大会、それも神宮球場が会場となれば、チケットが完売するなんて思ってもみないはず。
ただ、結果は‥、
早実の敗退。あくまでも想像ですが、神宮球場に駆け付けた観客の多くは、清宮君のホームランと、早実の勝利の瞬間を観たくて駆け付けた方々だと思われます。
しかし、1人の怪物が残したストーリーは、彼以外には書けないし、ましてや、今後これを超える高校球児のストーリーは出てこないのではないでしょうか?
ということで、インタビューされていた男性と同じように、実は私も清宮君をなめていた1人だったので(爆)、妻と2人で表参道方面に食事に出かけてみました。
すると、たまたま入ったお店が、思いもよらない素敵なお店だったのです。
店名は、『TOURS(トゥール)』
ランチはリーズナブルな価格設定で、表参道からもすぐの穴場的なお店でした。
そこで、スタッフの女性が、
「今日はこれからどこに行かれるのですか?」と声をかけてくれたので、
「清宮君を見に来たんだけどね。清宮君すごいよね。」と返すと、少し微妙な表情。
「清宮君、知ってるよね?」と聞き返すと、
「名前ぐらいは聞いたことがあります‥‥」と、はにかみながら。
ここでは、清宮君は単なる1人の高校生の扱いでした(笑)
それにしても、このお店のスゴイ所は、このランチのデザートが各100円ということ。
神宮球場には入れませんでしたが、おかげでイイお店と巡り合うことができました。
それにしても、やっぱり少し残念な1日でした。
なぜなら、怪物のお父さんである清宮克幸氏は、私が特に尊敬する人物の1人であり、弊社の社名である『ALIVE』に所縁のある方でもあるからです。
さらに、私の誕生日が清宮さんと同じ日であることもあり、それがご縁で勝手に親近感を感じているため、今回も陰ながら早稲田実業を応援していたためです。
そして、試合後の清宮君へのインタビューで印象に残ったのは、仲間への思いを聞かれた時の表情でした。
確かに甲子園に出ることが悲願であったのは間違いありませんが、彼がもっと大事なことを教えてくれました。
それは、
『最高の仲間への思い』
怪物が教えてくれたことは、勝った負けたの話ではなく、私たちが生活していく中でとても大切なことであり、そして、みんなが忘れかけている基本中の基本の話でした。
とは言っても、やっぱり東海大菅生の選手の皆さんの頑張りに拍手ですよね。
きっと並々ならぬ努力があったことでしょう。甲子園でも大活躍してほしいですね。