定番の「おばんざい料理」が楽しめる【サンメンバーズ京都嵯峨】
”インスタ映え”なる流行りの言葉も、すでに共通言語になってしまった感のある日本の食文化。
食文化の多様化と共に、ちょっとスマホを操作すれば、日本中、世界中の料理を目にすることができ、さらにはそれぞれのお店の感想まで知ることが出来る。
私のような食べるだけの人には分からない、作り手の方々の色々な言い分もあるのだとは思うけれど、いずれにしても、カウンター越しに料理をスマホで撮影する行為は、もはや当たり前の光景になりました。
ただ、その際のお店への配慮や、作り手の方へのリスペクトだったり、最低限のマナーなどは、絶対に忘れてはいけないのではないかなあ、と日々思いながら、私もこうして丹精込めて作られた料理を撮影してきたんですよね。
もちろん、「料理の写真は撮ってもいいですか?」この一言は忘れず言ってきたつもりです‥。
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ところで話は変わりますが、皆さんはインスタはやっていますか?
よく娘も某〇ターバックスの飲み物片手にスマホで撮影していますが、お店側ももうこの流れは無視出来ないだろうし、ある意味勝手に宣伝してくれていることを考えると、それに乗っていくことも必要なのかもしれません。
そこで、その撮影している人たちの最大の関心事は何かと言ったら、やっぱり”インスタ映え”に行きつく人が多いのだろう。つまり、「味より見た目」になってしまうのかな?
もちろん美味しいことが大前提であるけれど、映像から醸し出される強烈なインパクトだったり、色鮮やかな色彩や斬新さが求められている人が多いのかなと思います。
そこで今回思ったのは、お店側は常に新しいメニューの開発に追われ、斬新なアイデアを求められ、インスタ映えする料理の提供を続けなければいけないのか?ということ。
今までは、こんな光景よくありましたよね?
「あれ?味が変わったんじゃない?」
ラーメン一本で勝負しているお店、メニューは並か大盛しかないようなお店、そんなお店私は好きです。よっぽど味に自信がなければできない芸当だとは思います。
つまり、お客はそのお店のいつまでも変わらない定番の料理を食べに来ているから、味の変化がすぐに分かるんですよね。でも、最近ではそんな老舗と呼ばれるお店はほとんど見かけなくなりました。
今の食文化の流れの中で生き残っていくのには、理想と現実があるのかもしれませんが、今風で言うところの、インスタン映えする食事はなくても、多くのファンに支えられている名店には、いつまでも頑張ってもらいたいですよね。
定番の「おばんざい料理」がある、サンメンバーズ京都嵯峨・日本料理『嵯峨』
少々前置きは長くなりましたが、今回のテーマで何を言いたいかというと、サンメンバーズ京都嵯峨にそんなブレない、定番の料理を出すレストランがあるということなんです。
ホテルのインパクトで見たら、エクシブ京都八瀬離宮には到底敵わないでしょう。レストラン、付帯設備を比較したら、インスタ映えするのはエクシブ京都八瀬離宮で間違いありません。
けれども、レストランは日本料理『嵯峨』しかないサンメンバーズ京都嵯峨ですが、定期的にここに来たくなる理由が実はあるのです。
その料理というのが、5,400円(税込)のおばんざい料理。
このレストランでここ最近注文するのはいつもこのメニューで、料理の内容はほとんど変わっていないと思われます。
ちなみに過去のこちらの記事「《後編》秋本番前の京都で連泊 【サンメンバーズ京都嵯峨】」でもご紹介するほどお気に入りです。
ここサンメンバーズ京都嵯峨も、定期的にメニューの更新はしていると思いますし、他のエクシブやサンメンバーズ、ベイコート倶楽部も同様でしょう。
しかし、私はこの5,400円(税込)のおばんざい料理がとても楽しみで、このホテルに来ると言っても言い過ぎではありません。
比較的この位の価格帯のローエンドコースが少なくなってきた傾向のある中、このコースの内容を変えずに、勿論価格も変えないで維持していることは、とてもすごい事のように思います。
特に、京都色を色濃く表現している2段のおばんざいが私のお気に入りで、見た目にも色鮮やかで、それぞれの料理に深い拘りが感じ取れます。
特に女性はこんな料理を好まれるのではないかと思います。東京ベイコート倶楽部の日本料理『時宜』の昼食にも同じようなコースがあり、同じような気持ちを抱きます。
“変わらない”ことへの「自信」と「誇り」
「このコース、なくさないでほしいなあ」
メニューが変わらない事に対して、斬新さがないとか、目新しさがない、といった評価をする方もいるのかもしれませんが、ずっと変わらず同じものを提供していくことのほうが数倍大変だと思いますし、そこには逆にサンメンバーズ京都嵯峨の「自信」と「誇り」のようなものを強く感じます。
「よく同じ味を守る」などと言われますが、それってその同じ味を楽しみにしている人が普遍的にいるということですからね。
毎回同じ味でインスタ映えしなくても、「そうそう、これこれ」と、思わず顔がにやけてしまうような定番の料理に再会できた時って、本当に幸せな気持ちになれますよね。
そんな定番の料理を提供してくれているサンメンバーズ京都嵯峨にはこれからも頑張ってほしいと切に思います。
ちなみに、定番の料理は目新しさがないという点で、インスタ映えしないと言ってきましたが、この5,400円(税込)のおばんざい料理は、間違いなくインスタ映えすることでしょう。
さらに、ここには利き酒の社内コンペで優勝した北村さん(女性)がいますから、日本酒好きな方は、料理以外の楽しみもきっとありますね。北村さん拘りの日本酒のラインナップも豊富です。
これからいい季節を迎える京都に、ふらっと定番料理を楽しみに行かれてみてはいかがですか?
ただし、ホテル的には、もっと高額な料理を食べてもらいたいのが本音なんだろうなあ(笑)
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