学生スポーツのあり方
息子が中高と6年間お世話になった男子校、そしてサッカー部。
息子は、すでに卒業して都内で大学生活に入っているのですが、後輩の保護者から、
「大久保さん、今度引退試合あるから、都合が良ければ来ませんか?」と、お誘いをいただいたので、妻と娘と応援に行ってきました。
個性派ぞろいの47期生は、少しヤンチャなチームでしたが、このチームが1つになった時には、相当なポテンシャルを発揮するに違いないと楽しみにしていました。
それがコロナ禍の影響で、公式試合が中止の上、練習試合さえも久々というコンディションでした。
やむを得ないことですが、試合中の選手のパフォーマンスは、やはり落ちていました。
今まで、おそらく何万枚とこのチームの写真を撮ってきましたが、こんなに疲れた表情をしているのは、体力の低下ですね。
練習がまともにできていない状態では仕方ないです。
新キャプテンもつらそうな表情ですが、宣言通り決めたミドルシュートは凄かった!
それにしても、最初から心配していたのは熱中症の問題。
公式戦ではないので、トラブルだけないように試合が終わってくれればと。
試合中は、マイボトルしか給水が認められていないのです。
梅雨明けしたこの日のピッチ上は、相当暑くなっていたはず。
コロナに、熱中症、マスクの着用に、自粛の社会。
私たちの生活は、まだまだ手探りの状況は続きそうですが、学生の彼らにとっては、貴重な時間が奪われてしまったのも事実です。
何の文句も言えず、我慢して、指示に従い、健気にサッカーをしている彼らの姿を見て、少し複雑な思いがしました。
今、世界が本当に苦しい思いをしていますが、彼らの未来を明るいものにしなくてはいけないですよね。
そんな中、この日一番うれしかったシーンを目にすることとなります。
高3のK君がゴールを決め、味方にガッツポーズ!
身体的には決して恵まれていないどころか、よくこの体で部活を続けてこれたなと思うほど華奢な体。
それでも、決して部活も休むことなく、献身的に6年間頑張ってきました。さらに、仲間もそんな彼をしっかりと受け入れてきました。
そして、最後の最後に神様が最高のプレゼントを与えてくれました。
久々にお会いしたお父さんも、喜んでいたなあ。
おそらく、このチームのゴールの中で、最も印象に残るゴールとなったような気がします。
最高の仲間との出会いと絆が、学生スポーツの魅力の1つであることを確認できた試合でした。