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東日本大震災

公開日:2011年12月15日 

先日、貴重なご縁により、宮城県の市民病院の副院長先生による、東日本大震災を体験しての講演を聞く機会に恵まれました。

このセミナーは、ドクターを含む病院関係者に対する講演でしたので、素人の僕にはとても興味深い話ばかりで、一般の講演とは違う専門的な話もあり、大変貴重な経験をさせていただきました。

 

写真は、静岡県の浜岡原発。すぐ目の前には海があり、やっぱり心配。

講演の内容は、震災が起きた直後からの現場での動きをリアルに語っていただいた。

宮城県庁内で、実際に医療関係の陣頭指揮をとった方の話だったので、本当に興味深い内容でした。

内容は多岐に渡るものでしたが、要約すると…。

・普段やっていないことは有事の時にもやっぱりできない

・地震対策以上に津波対策を!

・自衛隊との連携

・被災者の雇用を含めた自立

・有事のときの電力供給の重要性

・DMAT(Disaster Medical Assistance Team)

特に、最後のDMATに関する話が多かったのが特徴的でした。勿論、ドクターが多数出席されていたこともありますが。

このDMATは、阪神淡路大震災を踏まえて、平成17年に発足した医師・看護師等によって構成されている医療チームで、大規模災害が発生したときに、現場にすぐに(48時間以内)駆けつけて医療行為を行う組織です。

1人でも多くの命を助けることが命題のこの医療チーム。

しかし、最後の話がある意味感銘を受けました。

それは、一人ひとりが生きようとする気持ちをもつこと。そして、周りの人を助けること。

これにより、自分自身と周囲の人が助かるだけでなく、他の場所で救急車をより必要としている重症患者の命が救われることになる。

それには、地域との連携が必要なのだと。

「自分さえよければ」という気持ちはもってはいけませんね。

今回その思いをより一層強くしました。

3枚の写真は、いずれも静岡県の浜岡原発に行ったときに撮ってきたものです。

 

今後も私達の生活にとって、重大な関心事の原発ですが、原寸大の大きな大きな原子炉を目の当りにして、言葉が出ませんでした。

これからも平和で穏やかな生活が送れることを願わずにはいられません。

喪中のお便りの中にも、東日本大震災でご家族の方が亡くなられている方からの案内がありました。

あれから早いもので1年が経とうとしていますが、逆にまだ1年も経っていない極々最近の話なんですよね。

 

最後に、ドイツのビスマルクの言葉

『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』

先人達の事跡に学び、自らの経験と理屈を融合させることが大事。

歴史は繰り返すということ。そして、今回の教訓を経験として生かしていくこと。

とにかく、今の自分にできることをこれからも精一杯やっていこう!