東京ミッドタウンクリニック
母親を連れて東京ミッドタウンクリニックで受診。
3年前から所謂『重度の耳鳴り』に悩まされている母親。今年71歳になるのだが、耳が遠くなってきた。
その原因は、突発性耳鳴りというもの。本人曰く、耳から頭にかけて、セミの鳴き声のような音や、ジェット機の爆音のようなものが途切れることなく、なり続けていて、聞こえが悪いとのこと。それも24時間ずっと。
それでは気が休まることもないに違いない。
静岡の総合病院でも検査をしたが、その音をなくす方法はないらしい。
高校の同級生である耳鼻科の伊藤君にも相談して処置をしてもらったが、やはり症状が良くなることはありませんでした。
病気と言うものは本人にしかそのつらさや痛みは分からないので、なんとかしてあげたくてもできない自分がもどかしいですよね。
そこで今回、少しでも進展があればということで、東京は赤坂にある東京ミッドタウンクリニックへ母親と上京しました。
このクリニックは、会員制人間ドックのハイメディックのお客様への相談室が設置されており、今回も私のお客様のS様のご紹介により、大変優秀な先生をご紹介いただきました。
クリニック内は、大変洗練されており、心地よい雰囲気が保たれています。
場所柄、外国人の方が多いので、ナースも英語での対応。
そして何と言っても、スタッフ皆さんの対応が素晴らしい。
母親を担当してくれたナースのO様の優しい態度も印象的でした。
目線が患者さんの目線で、こちらの苦しみを自分のことのように感じてくれているようで、本当に嬉しかったなあ。
母親も最初は緊張していましたが、次第にリラックスしていくのが分かりました。
最後に、担当のドクターから、
「今から、虎ノ門行ける?僕から電話しておくから。」
すると、今度はナースのO様が、
「今からならギリギリ午前中の受付に間に合いますよ。急いで支度しますが大丈夫ですか?私からは受付には連絡しておきます。」
ものすごくスマートな対応で感心しました。
会計の方も事情を察知して素早い対応。
こんなに清々しい想いを病院ですることも滅多にないですね。
急いでミッドタウンを後にして虎ノ門まで。
着くなり、
「伺っております。どうぞ中へ。」
すると、担当の先生が、
「○○先生の紹介ですね。」
そして、診断は始まった。
診断結果は…、
母親の期待していた結果は得られませんでしたが、真摯な対応で明快なアドバイス。
ドクターの対応と言動は、本当に信頼のおける素晴らしいもので、母親もスッキリしたようだった。
そのあとは、せっかくだからということで、虎ノ門から皇居まで行ってみようかと。
母親と2人でこんなに歩くのは何年ぶりだろう。
文科省、財務省、警視庁と歩き、桜田門へ。
向こうには国会議事堂が見えます。
久しぶりのおふくろとのこうした時間。少々照れくさい。
ここまで育ててくれたことに感謝しながらも、お互い歳をとってきたことを感じる。
親はいつまでも親。子どもはいつまでも子供なんだなあとつくづく思う。
自分は社会的にもそれなりに大人として振舞っているけれど、まだまだ未熟ですね。
しかし、色々と話ができて良かった。
皇居二重橋で写真を撮りながら、感慨深いものを感じる。
そして、親や家族や子供たちを体を張って守りたいとあらためて決心した。
弱い人たちを守りましょう。最近心からそう思います。
東京を離れる際、母親が東京に住んでいるお姉さんに電話。
母「今、MRI撮ってきて、耳を診てもらったのよ~」
姉「私はこれからMRIを撮るのよ~。転んで背骨にひびが入っているみたい。年寄りはやあねえ。あはははは~~~。」
しかし、そんなことを言いながらも、母親も電話の向こうの伯母ちゃんも2人とも楽しそうに笑っている姿が印象的でした。
いつまでもこんな笑顔が見れたらいいな…。
2012年もあとひと月。
寒さも日に日に増してきました。
呑み過ぎ、食べ過ぎに注意して、穏やかな年末をお過ごしください。