みんなの力
午前5時。大雨警報を伝える公共放送が耳に入る。
「まさか!」
昨日の夜には、校長先生と話し、
「明日の朝には雨もやんでいるかもしれませんね。」
との会話で帰途に就いた。
今回のブログは、前回からの続きですが、今日は迷って迷って迷った末に開催決行を決断した小学校のお祭りの日。
ここ数日の天気予報からお祭り前日の午前10時に開催決定。
それがまさかの当日朝の大雨警報。
これでは開催はできない。
万が一、強行開催して、ケガや事故でもあったら大変です。
それでも、関係者は予定通り午前7時に集合。
校長先生と教頭先生と話し合い。
天気予報の情報を見ながら。最後の最後まで決断に迫られた。
そして、午前9時のオープニングを1時間ずらすことに決定。
すぐにメール配信で、保護者に連絡。
ここからが最後の正念場。
臨機応変な対応。迅速な決断。そして、ケガや事故を未然に防ぐ。
しかし、最も厄介だったのが、ルールを守らない一部の人たちだった。
それも僕よりずっと人生経験豊富なはずのごく一部の方々のマナー意識の低さ。
子供たちの立派な演奏。そしてそれを見守る温かい声援。
それに反して‥。
約10人ほどの方々に対して、自分の思いを説いた。しかし、その表情は大変ガッカリするものでした。
そして、最後に、
「今日を楽しみにして来ている子供たちが納得できる対応をお願いします。あとの対応は皆さんにお任せします。」と話し、その場を離れました。
幸い大雨警報は、午前9時には解除になりました。
まだ雨は降り続いていましたが、みんなの熱気がそんな雨の心配を忘れさせてくれました。
今年も大活躍のお父さんたち。
最初に段取りを説明すれば、あとは的確に判断し、活躍してくれました。
やっぱり親父のパワーはスゴイ。感謝感謝です。
結局終了の午後2時まで雨は止まなかったけど、ずぶ濡れになりながら協力してくれている姿を見ているうちに感動。
思わず涙が出そうになりましたが、まだ泣いている場合ではありませんからね。ぐっとこらえて。
この量ですからね。
スゴイことです。
もちろん、お母さんたちのパワーは言うまでもありません。
各教室を回っても、
「順調です。何も問題ありません。」
全く心配ご無用でした。
そして至る所で聞こえる子供たちの楽しそうな声と笑顔。
もうこれだけで十分でした。
やっぱりやって良かったな。
午後2時にお祭りは終了。
後片付けをして終わったのが午後5時。
まだ一部の役員さんは残っていたけど、ケガやトラブルの知らせも1件もなく、無事に終了。
あれだけ多くの歓声や熱気に包まれていた会場がシーンと静まり返っています。
最後の片づけを終えて帰宅。この時ようやく雨は止んでいました。
今回、あらためて思ったのは、本当にたくさんの人たちの力で無事に終えることができたということ。
自分の力なんて本当に小さいなと感じられました。
自分の知らないところでみんな努力し、知恵を出し合い、頑張っていることを実感できました。
そして、チームワーク。思いを一つに。
僕の今回の収穫は、
周りの人たちの力や思いを強く感じることができたこと。
自分一人でやっているのではないことを再認識できました。
今年で僕の任期は終わりますが、これからも子供たちの笑顔のために楽しみながら頑張ってほしい。
仕事からでは分からなかった思いや考え方を子供たちが僕に教えてくれたように思います。
そういう意味では本当に大きな出来事でした。
これで、ようやく天気予報にかじりつく生活から離れることができそうです。
最後に、若輩者ながら自分の思いを伝えた人たちの行動は結局最後まで変わりませんでした。
僕に背を向けて聞いてないふりや不満げな表情。
こんな姿を子供たちに見せられるの?
自分のことしか考えない行動に抑えられない感情が出そうになりましたが、こんな生き方はしたくないし、絶対に見せてはならないと強く思いました。
それでも最後はやっぱりありがとう。
この言葉しか出てきません。