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弱者の戦い方

公開日:2014年5月27日 

この4月から息子は中学校へ進学し、部活は今まで続けてきたサッカー部へ入りました。

また先日は、部活の保護者会や新歓試合も行われ、我が家も家族で参加。

息子の中学校は、中高一貫の男子校。ジェントルマンを育てる教育方針で、全体的な雰囲気もなかなかいい。

しかし、いい意味でも悪い意味でも、みんなものすごくおっとり、のんびり。

そんな中行われた新歓試合。

高校生対中学生。新入生対中学2年生。

サッカーが盛んな静岡にあって、僕がこんなことを言える立場ではないのだけど、決して強くはない。

そして行われた高校生対中学生の試合。

中学生は、3年生5人、2年生11人、1年生10人の少数精鋭?部隊なのですが、なんと息子の親友のM君がスタメンで出場しているではありませんか!

なんと高校生相手にも臆することなく立ち向かい、素晴らしいプレー。

すると保護者から、

「あの子誰?」

「ビブスを付けてるから1年生だよ!スゴイ!!」

そう、1年生はまだユニフォームがないので、ビブスを付けてプレー。

そして監督から声がかかる。

「大久保、いけるか!?」

なんと、息子が呼ばれました。

なにしろ相手は高校生。

並ぶと、頭1つどころか、頭2つ位の違いがある。

先日まで小学生ですからね。

試合後の懇親会。

監督が、

「20年ほど前、ものすごく強い年がありました。今年は、その時の雰囲気に似ています。」

そして、新入生の保護者も一言ずつコメントを求められました。

そして、僕の番。言ってしまった。

「勝てなければ面白くない。」

悪い癖が出てしまった。

 

無難に済まそうと思っていたのですが、思わず。

すると次のお父さんが、

「監督、強くするために、ビシビシ鍛えてください。」

少し救われた。

上のスコアは、この翌日行われた練習試合。

なんと、2試合目は3-2で勝利。

ちなみに、息子が出場した第一試合は完敗でしたが。

勝った後の子供たちの表情が印象的でした。

ものすごく嬉しそう。

隣りのお父さんに、

「みんなものすごく嬉しそうですね。やっぱり勝ったほうがいいですよね。」

すると、そのお父さんが、

「だって、昨年は1勝もできませんでしたから‥」

 

ところで、息子が高校生との試合で監督から呼ばれたとき、

「大久保、左サイドはいけるか?」と聞かれ、

息子は、高校生相手に怯んだのか、

「左はあまり得意ではありません」と答えたのだそう。

 

すると、高校生の試合にも出場した親友のM君は、

「ばかだなあ、あそこで出なきゃだめだろ!」

 

その言葉を聞いて、このチームに可能性を感じました。

いきなりトップには行けないけれど、ちょっとした考え方の違いだけで、少しだけ強くすることは可能だと思います。

それと、私たち親のサポートも必要ですね。

そして最も大事なのは、強くなるために切磋琢磨する仲間の存在。

勝つことが全てではありませんが、高校卒業して約20年経ち、同級生とたまに会って飲むときの会話からは、やっぱりお互いに刺激を貰える。

 

これからも陰ながら息子をサポートしていこう。

陰ながら?

試合の後、息子が先輩から言われたのだそう。

「大久保のお父さん、こわいなあ。」

これからは、少し大人しく応援しようかな?(反省)

 無理だな‥。