弱者の戦い方
この4月から息子は中学校へ進学し、部活は今まで続けてきたサッカー部へ入りました。
また先日は、部活の保護者会や新歓試合も行われ、我が家も家族で参加。
息子の中学校は、中高一貫の男子校。ジェントルマンを育てる教育方針で、全体的な雰囲気もなかなかいい。
しかし、いい意味でも悪い意味でも、みんなものすごくおっとり、のんびり。
そんな中行われた新歓試合。
高校生対中学生。新入生対中学2年生。
サッカーが盛んな静岡にあって、僕がこんなことを言える立場ではないのだけど、決して強くはない。
そして行われた高校生対中学生の試合。
中学生は、3年生5人、2年生11人、1年生10人の少数精鋭?部隊なのですが、なんと息子の親友のM君がスタメンで出場しているではありませんか!
なんと高校生相手にも臆することなく立ち向かい、素晴らしいプレー。
すると保護者から、
「あの子誰?」
「ビブスを付けてるから1年生だよ!スゴイ!!」
そう、1年生はまだユニフォームがないので、ビブスを付けてプレー。
そして監督から声がかかる。
「大久保、いけるか!?」
なんと、息子が呼ばれました。
なにしろ相手は高校生。
並ぶと、頭1つどころか、頭2つ位の違いがある。
先日まで小学生ですからね。
試合後の懇親会。
監督が、
「20年ほど前、ものすごく強い年がありました。今年は、その時の雰囲気に似ています。」
そして、新入生の保護者も一言ずつコメントを求められました。
そして、僕の番。言ってしまった。
「勝てなければ面白くない。」
悪い癖が出てしまった。
無難に済まそうと思っていたのですが、思わず。
すると次のお父さんが、
「監督、強くするために、ビシビシ鍛えてください。」
少し救われた。
上のスコアは、この翌日行われた練習試合。
なんと、2試合目は3-2で勝利。
ちなみに、息子が出場した第一試合は完敗でしたが。
勝った後の子供たちの表情が印象的でした。
ものすごく嬉しそう。
隣りのお父さんに、
「みんなものすごく嬉しそうですね。やっぱり勝ったほうがいいですよね。」
すると、そのお父さんが、
「だって、昨年は1勝もできませんでしたから‥」
ところで、息子が高校生との試合で監督から呼ばれたとき、
「大久保、左サイドはいけるか?」と聞かれ、
息子は、高校生相手に怯んだのか、
「左はあまり得意ではありません」と答えたのだそう。
すると、高校生の試合にも出場した親友のM君は、
「ばかだなあ、あそこで出なきゃだめだろ!」
その言葉を聞いて、このチームに可能性を感じました。
いきなりトップには行けないけれど、ちょっとした考え方の違いだけで、少しだけ強くすることは可能だと思います。
それと、私たち親のサポートも必要ですね。
そして最も大事なのは、強くなるために切磋琢磨する仲間の存在。
勝つことが全てではありませんが、高校卒業して約20年経ち、同級生とたまに会って飲むときの会話からは、やっぱりお互いに刺激を貰える。
これからも陰ながら息子をサポートしていこう。
陰ながら?
試合の後、息子が先輩から言われたのだそう。
「大久保のお父さん、こわいなあ。」
これからは、少し大人しく応援しようかな?(反省)
無理だな‥。