大人の生き方
先頭に立つおじいちゃん。
k川さん、御年84歳だ!
これは夏真っ盛りの7月下旬。
子供みこしの先頭に立ち、2時間半の先導役と交通整理。
k川さんは、こうして毎年みこしの先頭に立ってくれるだけでなく、子供が通う小学校のイベントには必ず参加して、交通整理をしてくれる。
それだけではない。
毎週朝夕の登下校時の交通安全指導。
決して威張ることもなく、物腰の柔らかい話し方に癒される。
誇張することなく、しかし必ず子供たちの傍らにはk川さんがいてくれる。
k川さんにお礼を言うと、
「僕は子供から生きる力をもらっているんだよ。むしろ、僕がありがとうだね。」
先日、同じ世代の人とお酒を飲んだ。
会話は、
「この前ここ行ったんだよ。ここ知ってる?知らないでしょ!」
「このこと知ってる?知らないでしょ!」
「俺は、こんなことをしたんだよ(スゴイだろ)。」
「俺はいつも苦労してんだよ。仕事が本当に大変でさ。」
これ以上、彼の話を聞きたいとは思わなかった。
きっと彼にはk川さんのような振る舞いは一生できないだろうなあ。
やっぱり、自分はk川さんのようになりたい。