対話を重んじる ~松下村塾~
松下村塾と言えば、吉田松陰がすぐに頭に浮かびますが、実は開塾したのは、松陰の叔父だったんですよね。
吉田松陰の教えを請い、幕末から明治にわたり、多くの人材がここから排出された松下村塾。
松下村塾と言えば、山口県萩市に現存しますが、実は東京は世田谷にも、模築された松下村塾があるんですよね。
それが、この松陰神社です。
ここには松陰の墓もあるため、訪れる価値は十分にありますよ。
ここから当時の日本を主導していく若者が巣立っていったことを思うと、感慨深いものがありますね。
松陰の教えに関しては、語り尽くせないほどの多くの学びがあると思いますが、個人的に最も心に響くのは、対話を重視する姿勢です。
個人の個性や人格を尊重し、一方的な話はしないということ。
様々な場面で、自分の話しかしなかったり、人の意見を聞かない人を目にしますが、そこからは新しい可能性は生まれないように思います。
特に私たちのような大人のほうが、そんな傾向が顕著のように感じます。
一方的に自分の話しかしない人との時間って、楽しくないし、そこに流れる空気が澄み切っていないと感じるのは僕だけかな?
歳を重ねれば重ねるほど、そんな最もシンプルで、最も大切なことを忘れてしまうように思います。
『対話を重んじる』
個人の長所を伸ばし、自覚を促す指導法に感銘を受けます。
ちなみに、最後の2枚の画は、松陰神社近くの豪徳寺のものです。
すごくご利益があるようにも感じますが、この場所に長くいるのはちょっと無理でした。
ところで、松陰が松下村塾で実質教えていたのはわずか2年間だったとのこと。そして、安政の大獄で斬首刑に処されたのは29歳の時のことだったんですね。