尾木ママ
今や、この方を尾木直樹先生と呼ぶ方のほうが少ないことでしょう。
教育評論家として有名な『尾木ママ』と言えば、誰もがご存知ですよね。
その尾木ママの講演会が、昭和女子大学であったので、参加してきました。
初めてお会いしましたが、予想通り体はかなり小柄ですね。
それでも、初っ端から「~なのよ」「~いいわよ」といったオネエ言葉連発の、パワーと熱を感じる素晴らしい内容でした。
講演や研修会と言うと、どうしても眠くなってしまうような内容のものが少なくありませんが、尾木ママの話はずっと聞いていたいと思えるほど共感できるものでしたし、話のテンポやオチ、そして計算されたその内容は感動的ですらありました。
話の内容は色々とありましたが、いくつか抜粋してみます。
「忘れた時は、元に戻れ」
「焦った時は、あきらめる」
「頭を使うより、心の動きと感性」
そして、尾木ママがいつも色紙に書く言葉が、
「ありのままに、今を輝く」だそうです。
とにかく、今輝くことをしてごらん。自分が出来ること、なんでもいいから。
いじめ、LGBT、性犯罪、様々な悩みをかかえながら生きている人たちが、身近にいることが当り前になってしまった世の中を嘆いていました。
この話をしている時は、あのオネエ言葉ではなく、本来の熱血教師『尾木直樹先生』でしたね。
さらに、こんなことも言っていました。
人の記憶に残りやすいのは、論理的な男性の声ではなく、感覚的な女性の声・言葉のほうらしい。
それも、「オネエの声がより記憶に残るらしいのよ~」と、あの尾木ママ口調で嬉しそうに話されていました。
それにしても、様々なことで心の傷を負ったり、悩んでいる子供たちが一人でも多く救われることを切に願うし、そんな子供たちを増やしてしまうのは大人の責任ですね。
尾木ママのように説得力はないかもしれませんが、これからも大人として親として、何かの力になれるようにありたいと思います。