成長する瞬間
ここからの景色が好き。
息子が通っている高校から静岡の街並みを見下ろす。
息子の学校は中高一貫の男子校だから、もちろん女子生徒は一人もいません。
「学校楽しい?」と聞くと
毎回即答で「楽しいよ」と返ってくる。
将来的にはそれなりに恋愛もしてほしいと思うのですが、こちらの学校の男子生徒諸君は皆、一様に学校が楽しそうに見える。
いや、間違いなく楽しいに違いない。
男だらけの毎日を心から謳歌しているように見えます(笑)
この急な坂を毎日登ってきては、毎日下っていく。
その時に、友達同士肩を組みながら帰っていく、そんなシーンが想像できる学校です。
そんな学園生活の中で、先日は卒業式が行われました。
息子はまだ高校1年なので本人は卒業ではないのですが、卒業式に臨席し、私も「ちょっと卒業式の準備を手伝ってくれる?」との依頼を受け、お手伝いに行ってきました。
ちなみに、左手チャペルの鐘を鳴らした演出は素晴らしかった。
息子がこの学校にお世話になって4年が経ちますが、初めて聞きました。
卒業証書を片手に、号泣しながら一人ずつ出てくるシーンには、本当に感動しましたね。
高校の卒業式で、男子生徒がそこまで泣くことはないでしょう。
やっぱり女子生徒の前では恥ずかしいですからね。
そのあたりも男子校ならではですね。
自分の感情をストレートに表している光景には、胸をうたれました。
そして、ここは送別会会場。
この辺りからなんとなく雲行きが怪しくなってきました。
高2の保護者のお母さん(以下、Aさん)が、
Aさん「あれ?奥さんは?」
私「えっ?妻ですか?来てませんけど」
Aさん「それは、困ったなあ」
私「というか、私に来るようにお電話いただいたのですが」
Aさん「いや、来年は大久保さんたち代に、この会を主催していただくので、様子を見てほしかったんですよね。やっぱりこの会は女性がいないと成り立たないので」
私「聞いてないよ~(心の声)」
Aさん「じゃあ大久保さん、とりあえず様子を見ていってください」
ということで、なぜかこの写真を撮り、来年のための備忘録として残している自分がここにいます。
人間は、このように思いもかけないことに遭遇し、そしてそれを乗り越えていくことにより成長していくのかな?
そういえば、8年ほど前にもこんなことがあったなあ。
つまり、少し成長はしたかもしれないけれど、学習はしていないということかもしれません(爆)
もちろん、帰宅して妻にこのことを話すと、眉間にしわが寄ったのは言うまでもありません。
確かに、奥にいるのは全員女性ですね(汗)
それでも、息子がこの学校に通っているおかげで、親としても成長できている実感はたしかにあります。
みんなに支えられ、そして時には支えながら、お互いを認め合い、そして良い関係が築かれていくのでしょう。
だから、批判ばかりする人や、相手の欠点ばかりにフォーカスする人は、心から尊敬できません。
褒めてばかりいるのもどうかと思いますが、やっぱり批判されて気分が良くなる人はいませんよね。
だから少しずつでも、相手を思いやり、自分よりもまず相手のことを考えられる大人にならなければいけないなあと、この卒業式を見ながら考えさせられました。
ところで、先日は雪の影響で、日本各所がパニックでしたね。
都内の雪も本当にすごかったです。
この春から上京する娘も、雪が降らない静岡から出て新しい生活が始まりますが、学生生活を思う存分楽しんでほしいものです。
4年間はあっという間ですからねえ。
周囲からは「ご飯作れるの?」と心配されているようですが、
本人は「なんでみんなそんなに心配するのかな?」と困惑の様子。
私も実は全く心配していません。
人間はなんとか順応していくものです。
「食べることは生きること」
娘の上京を機にではありませんが、今後は会社としても、関東での仕事をさらに増やしていければいいなと考えています。
名古屋や関西方面の方々には、今まで同様、静岡を拠点にお世話になっていきますので、よろしくお願いいたします。
おそらく来年の今頃は、このブログを見ながら送別会会場の設営をしている自分がいるのでしょう。
そのころ、少しは成長できているのだろうか?
でもやっぱり、仮に成長できていないとしても、家族みんなが笑顔で生活できていればそれだけで十分かもしれませんね。