いま終わるひとつのこと ~卒業式~
ここからの景色、本当に好きだったなあ。
この6年間、息子のおかげで何度見たことだろうか。
中1から高3までお世話になった学び舎での生活も、今日で一旦ピリオドです。
中高一貫の男子校。
男だらけの生活に入学当初は私たちも戸惑いもありましたが、学校が楽しくてたまらない6年間を息子は過ごしたようです。
息子の18年間の日々の中で、こんなに感情をあらわにして泣いている姿を見たのは初めてでした。
卒業式やお別れ会、サッカーで負けた時や、毎日の生活の中でも、こんなに泣いたことは、これまで一度もありませんでした。
隣りの妻と一緒に、息子の姿を目に焼き付けました。
これからの人生など誰にも分かるはずはありません。
ただ、
「この学校で6年間過ごすことができて良かった」
「この仲間と出会えて良かった」
素直にそう思い、18年間の中で、息子の最高の笑顔に立ち会えました(左下)。
4月からは大学生となり、新しいステージが始まります。
大変なことや苦しいこと、思い通りにいかないこと、理不尽なこと。
きっと、多くの壁も待ち受けていることでしょう。
いや、壁ばかりかな?
しかし、この学び舎でいただいた宝物は、きっとこれからの心の支えになるはずです。
この学び舎での仲間は、君の6年間の集大成であると確信しました。
この鐘の音を聞きながら、ひとつの終わりを知り、そして、また明日への一歩を踏み出す勇気をもらいました。
息子のおかげで、私たちもかけがえのない6年間を過ごすことができました。
「卒業おめでとう。そして、ありがとう」