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みんな見ているよ

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このマカロンが最初に出てきたときに、このお店の虜になってしまいました。

第1印象って、本当に大事ですよね。

さかのぼること5年前。

このお店がオープンした時から、もうすでに心は奪われていました。

見たことのないお店だったので、なんとなくお店を覗いていると、

「今度、新しくお店を始めましたので、是非来てください♪」

と、爽やかな好青年が対応してくれていたのでした。

やっぱり、第1印象で、ほぼ決まるといっても言い過ぎではないですよね。

東京は三軒茶屋に店を構える、シーフードがメインのビストロです。

umbilical(アンビリカル)

へその緒という意味で、岩手県出身の2人の親友がお店をオープンして5年が経ちました。

したがって、私も彼らと出会って5年が経ったことになります。

実に気持ちの良いスタッフばかりで、居心地が良いお店というのは、こういうお店のことを言うんですよね。

そんな彼らも、今3回目の緊急事態宣言の中で奮闘しています。

三軒茶屋(さんちゃ)は、ある意味、呑んべいの聖地のひとつです。

三茶の飲食店は、ほぼお酒で成り立っている場所ですから、今の酒類提供ができない時期というのは、お店にとっては死活問題なんですよね。

今回の画は、緊急事態宣言前に行った時のものですが、現在、基本的に夜の営業はしていません。

苦渋の選択だと思います。

ところが、夜に三茶界隈を歩いていると、通常営業をしているお店も結構見かけます。

それでも、彼らは緊急事態宣言があけるはずの6月20日までは、お酒は提供しないと決めました。

隣りのお店では、お店の外までお客さんの波は拡がっているというのに。

もちろん、隣のお店も、安易にお店を開けているわけではないでしょう。

それでも、アンビリカルを大好きなすべての人たちは、彼らの選択を受け入れています。

そして、20日すぎたら、あらためて5周年をお祝いしようと持ち掛けると、

「大久保さん、本当に20日で終わりますかね?」

なかなかそのあとの言葉は見つかりませんでした。

それでも、私たちは彼らの選択を尊重し、その時期が来たらまたみんなで笑顔で再会したいと思います。