別れ
昨日の夜、実兄より1本の電話。
イヤな予感…。
ほとんどプライベートな電話はしない兄からの電話で概ね察しが付いた。
「ビートが亡くなった」
実家で飼っていた愛犬だ。
今年で15歳。
ここ最近は体力が無くなってきていたので、なんとなく心構えはしていた。
しかし、数日前会ったときはものすごく元気だったので、まさかこんなに早く逝ってしまうとは…。
父親の話によると、僕と子ども達が来ていたときだけは特別に元気だったと。
きっと最後の力を振り絞っていたのかな?
「僕は元気だよ!」と必死のアピール?それとも、元気な姿を僕の記憶に留めておくため?
いずれにしても、ここ最近の中では最も元気な姿だったのに…。
しかし…、
両親は我が子同然、いやそれ以上に可愛がったいたので相当辛いことだろう。
いつかは別れが来るのは分かっていても、いざそのときが来ると…。
すぐに、子ども達と実家へ駆けつけた。
しかし、そこに彼はいませんでした。
両親と大好きな畑の作業中に用水路に落ちてしまったとのこと。
元気なときには飛び越えていた用水路も、体力のなくなった今では飛び越えることができなかったようだ。
両親も目を離した隙だったので、最初は状況を把握できなかったとのこと。
両親はその後、必死に行方を探したようだが、後に警察から1キロほど下流の用水路に浮かんでいると連絡が入ったようだ。
しかし、両親が現場に行ったときにはビートはすでに居なかったとのこと。
最後まで、いい格好して逝ってしまった…。
みんなに最後の姿を見せることなく。
今頃は、大好きだった水の中で遊びまわっているかな?
今日も、朝から両親と子ども達と用水路のどこかに引っかかっていないか探したけれども、やっぱり彼の姿はどこにもありませんでした。
きっと今頃は太平洋のど真ん中で魚を追っかけていることだろう。
最後にしっかりお別れをしたかったけれど、元気な彼の姿を憶えておいてほしいというメッセージのような気がします。
ビート、元気でね。
今頃はお父さんのケリーと久々に再会してるかな?
父親のケリーは保健所に連れて行かれる直前に、当時18歳の僕が塾の先生から貰って来た犬だったから思い入れも強かったし、その息子のビートも可愛くてたまらなかった。
でも、両親や僕達にも本当にたくさんの思い出を残してくれたね、本当にありがとう。
彼の無邪気な姿にはとても癒されたし、すごく優しくて温厚な性格は見習わないと…。
温厚すぎて、近所の猫に目の前でエサを取られていたことも…。
犬を飼うということ、ペットとの共生。
決して簡単な問題ではありませんが、やっぱり楽しい思い出しか残ってないな。
このブログを書きながらも涙がとまりませんが、ビートとの思い出と今の気持ちを書き記しておきたかったので、あえて掲載させていただきました。すみません。
そして、最後に分かったこと。
ビートは間違いなく家族の一員だったし、多くの大切なものをみんなに与えてくれた。
そして、何よりも家族の結束を高めてくれたこと。
ペットの存在はやっぱり大きい。
今頃何してるかな~?
最後は大好きな両親と、大好きな畑で遊びながら逝ったんだから、良かったんだ。
現実を受け止めようとしても、やっぱりもう一度…。
それでも、ビートのことを忘れず、悲しみを乗り越え、またひとつ成長していくことがビートへの恩返しでもあるはず。
今までありがとう。
そして、元気でね♪