PCAT(ピーキャット)
先日、東日本大震災において、現地に赴き、災害医療に携わった医師と報道関係者との対談の場に同席させていただくことができました。
あれからもう1年が経とうとしているんですね。
私達は、これからもあの日のことを忘れることなく、そしてそれを教訓として活かし、子供たちや高齢者、もちろん家族や自らを守っていかなくてはいけません。
その意味では、私にとっても大変意味のある貴重なお話を聞かせていただくことができました。
今回のお話で特に気になった言葉は、
『PCAT(ピーキャット)』という言葉。
これは、日本プライマリ・ケア連合学会が組織している災害医療支援チームで、
「Primary Care for All」という標語にTeamを加えた頭文字から作られた愛称。
要約すると、「災害時に身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療」。
『DMAT(ディーマット)』という医師と看護師中心に医療行為を行うチームよりは、より身近な存在で医療行為ではないケアを行うチームということなのでしょうか。
保健士さんや、介護、福祉、衛生面の専門家によって組織されるチーム。
そしてドクターが言っていたのは、このPCAT(ピーキャット)の存在がものすごく大きかったとのこと。
現場の状況は、カビや悪臭がすごく衛生上の問題も山積していたが、加えてメンタルの問題をどう対処していくかが、やはり重要だったようです。
医療を超えた処方、予防医学。
医師の力だけでは到底解決できない問題に対応していったPCATの人達は、次々に押し寄せる諸問題に疲労もピークだったようです。
その献身的な行動には、本当に頭が下がるとドクターはおっしゃっていました。
あれから1年…。
私の住んでいる地域でも、3月11日に津波避難訓練が行われます。
訓練が訓練で終わってほしい。
そして、できればPCATの方々が活躍することがあってほしくない…
そう願わずにはいられません。