ふるさと ~11人の小学校~
全校生徒11人の小学校。
ここ静岡市立水見色小学校は、静岡の中心地から車で約50分の小さな小さな小学校です。
今日ここで心温まるコンサートが開かれると聞いて、末娘と2人で来てみました。
と言うのも、友人の望月さんが指揮者であり、監督をされている楽団『テイクズ』が参加されるとのことで、望月さんからお誘いを受けたのがきっかけでした。
この中心の白い泡状のもの、何か分かりますか?
これ、モリアオガエルの卵ですね。
学校脇の池にさりげなくありました。
この場所が自然に囲まれた豊かな土地であることが分かります。
同じ静岡市とは言え、自宅から50分ですから、まるで別世界。
空気の感覚が全く異なります。
『ほたるの里コンサート』と銘打たれたイベント。
徐々に地元の方が集まり始めます。
しかし、来る途中は、この地にどれだけの人がいるのか不安になるくらいの言わば集落。
コンビニもなければ、ガソリンスタンドもなく、もちろん娯楽施設などあるはずもありません。
辺り一帯が娯楽施設のようなものですが。
しかし、ここには笑顔がはじけ、たくましく生きている 11人の子供たちがいました。
健気なその表情と、一生懸命生きている姿を見ているだけで、涙が出てきます。
と言っても、彼らにとっては、これが日常。当たり前の姿なんですね。
このことを特別に感じてしまう世の中に誰がしてしまったんだろう?
僕たち大人だね。
3年生1人、2年生1人、1年生はゼロ。
若い世帯のご家族も、少しずつこの地を離れて行ってしまっているようです。
3年後には、この子たちはどうなってしまうのだろう?
この地に住んでもいない僕が、そんな心配をすることは大変失礼なこととは分かっていますが‥。
それでも、そんな心配を吹き飛ばすような子供たちのたくましい演奏が続きます。
そしていよいよテイクズの演奏が始まりました!
しっとり聞かせるクラシック調から始まり、子どもを惹きつけるジブリのテーマ曲、さらには今話題のアナと雪の女王、そして、お年寄りにもわかる演歌まで。
あっという間の時間が過ぎていきました。
今回のマエストロの友人望月秀剛さん。
普段はディズニーシーで指揮に演奏に活躍されている著名な方です。
物腰が柔らかく、とても温厚な方です。
それでも、冗談も通じるから、とても接しやすい方。
指揮者としての姿を見るのは初めてだったので、指揮をする勇壮な佇まいがとても眩しく見えました。
最後は、子供たちとふるさとの合唱。
誰もが知っている「うさぎおひし かのやま~」のふるさとと、
嵐のナンバーのふるさと。
僕も大好きな歌。元々は長女から教えてもらいました。
歌詞のなかで最も好きなところが、
「~巡り合いたい人がそこにいる 優しさ広げて待っている 山も風も海の色も いちばん素直になれる場所~ 」
これって、家族も同じですね。
子供たちが安心できる場所。
最後は、嵐のふるさとを聞いてみてください(歌っているのは嵐ではありませんが)。
この楽曲は嵐オリジナルのCDはないらしい。