地獄の菅平合宿② ~熱い気持ち~
前回のあらすじから。
いよいよ午前9時より練習が始まった!
そこには20年近く前から変わらない先生の指導風景がありました。決してやらせる指導ではなく、生徒に興味を持たせ、生徒自らが率先して練習していく指導方針。ただ、先生がその為の準備は相当してきているなというのが、練習メニューから想像できました。
この日は宮城県の高校のチームの練習に参加させてもらいましたが、生徒たちの目の色・意欲が練習開始時と終わりでは全く違って見えた。
その中心には大声を張り上げ、生徒と一緒になって取り組む先生がいる。あれだけ熱い気持ちで指導されたらこちらもそれに応えたい。そう思うはず。
「がんばれ!宮城高○」
練習中に僕が気付いた言葉がある。それは、誰かがミスしたときの言葉。
「何やってんだよ!○カヤロー!!」→「そこ、もうワンテンポ早く!」この違いって大きい。だから、最後はプレーヤー同士の意見交換がすごく多かった。
そして、いよいよ午後は練習試合!
「やってやる!!」僕もテンションが上がってきました(僕のテンションあげてもしょうがないか)。
あまり熱くなりすぎてもしょうがないので、ここでオフショット。真ん中の長男と末娘。1番上のお姉ちゃんは寝てました。子供たちはラグビーには興味はなく、もっぱら虫を追ったり、泥遊びしたり、芝生の上で寝転んだり…。
恋人同士みたい。
いよいよ試合開始!相手は全国大会の経験もある有名高校!
「負けねえぞ!!!」そんな声が聞こえてきそう。言ってはいけませんよ、もちろん。
この姿勢から右下の写真のようにスクラムを組みます。
このスクラムがラグビーではとっても重要になります。
ここが決まらないとチームがブレてしまう。まさにチームの屋台骨。8人対8人の意地のぶつかり合い!
見えない力が何でも大事。
ヒーローは最後の決勝点をとった足の速いスマートな選手では決してない。こうしてスクラムを組み続ける耳が餃子のようになり、筋肉で首がないように見える大男たちがいることを忘れてはいけない。
結果は…、残念ながら負けてしまいました。でも、合宿では結果はどうでもよくて、要は何ができないのか?どこが弱いのか?次はどう修正するか?これらを検証してまた実践していくことが重要!当たり前ですね。
僕自身も自分のことをそのように分析しないと。高校生のことを言ってる場合ではありません。
今回、彼らに接してまた新しい感動をもらいました。もちろん、先生からも。”熱い気持ち”を体全体で体感しました。そしてさらに思ったこと。熱い気持ちをしっかり表現すること。高校生に負けないようにガンバロウ!
そして最後に、いまある状況に感謝!いろんな人や環境のおかげで自分がいれるんだね。ありがとう!
ちなみに、背後に見える急斜面で多くのラガーマンが楕円球を追っかけ、大声を張り上げていました。『いやあ、熱い、熱すぎる』。でもそんな単細胞でまっすぐなラグビーはやっぱり好きだなあ。
*左の写真は末娘が撮影。頭が切れてますけどなかなかいい写真。決して故意ではないと思うけど。というか、もし故意ならカメラマンになれるかも。親父の髪を配慮したのかな?いやいや、まだ普通にありますよ!
試合が終わり、地元食材買い込んでその夜また約6時間のドライブで静岡へ帰ったのでした。
昨日の午後6時に清水を出て、車中泊、炎天下での練習、そして今日午後11時に自宅着。道中僕のまぶたが、とてつもなく重かったのは言うまでもありません。